落花帰根/「新潟農園」の夢

新潟チューリップ情報

11月に入り、紅葉や冷たい風に晩秋を感じるようになってきました。気づけば2021年もあとひと月。新潟市では10月の半ばより切花チューリップの出荷が始まっています……そう、我らのチューリップシーズンがやってきました!

本日は、新潟市にあるゆいぽーと( 新潟市芸術創造村・国際青少年センター )で開催中のイベントをご案内します。新潟のチューリップなどの花卉や植物とその歴史 × 素敵な出会いとインスピレーションが生み出した作品展のご紹介です。

▲このチューリップ畑は新潟農園の観光絵葉書に使われたものだそうです

現在『ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム』にて新潟市に滞在中の河村啓生(かわむら のりお)さんが約2カ月の間に行った取材・制作活動の成果報告展として開催されているもので、戦前の東区にあった花園「新潟農園」をモチーフとした作品を見ることができます。

新潟農園(昭和7年~16年)
新潟市東区山の下に、戦前のわずかな期間だけ存在した大型農園。当時の新潟財界人とチューリップ生産者が手を組み、海外輸出に対応できる生産/研究/観光の複合施設として設立された。当時は「東洋一の花園」との呼び声高い有名な観光地であったが、戦争によって閉園、解散した。
 楽花帰根/「新潟農園」の夢 告知フライヤーより引用
▲チューリップが生けられたステージには新潟農園の映像が演出されています

この作品に使用されているチューリップやユリなどは新潟育ち。話にしか聞いたことのない「新潟農園」へチューリップがつかの間、タイムスリップしたかのようです。

また、河村さんが毎日続けている生け花プロジェクト「一日一華」の記録写真や、新潟の人たちと行ったレクチャー&ワークショップ「新潟の大地と死ぬのにもってこいの日」にて制作された映像作品も展示されているとのこと。

▲「新潟の大地と死ぬのにもってこいの日」って一体どんな!? 気になる方はぜひ現地へ!

ここで河村さんについて簡単にご紹介を。

河村 啓生   Norio KAWAMURA
1987年岐阜県生まれ、兵庫県在住。大阪芸術大学芸術計画学科卒業。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻卒業。
現代における「生と死」や「生き方/死に方」をテーマに作品制作を行う。ホスピスや葬儀社での出会いや経験をもとにした彫刻作品の制作、さまざまな植物を生けてSNSで紹介するプロジェクト「一日一華」、フリーマガジン「ON THE EDGE」の発行など、多岐にわたり活動している。
 楽花帰根/「新潟農園」の夢 告知フライヤーより引用

なるほど「死ぬにはもってこいの日」っていうのは、河村さんの制作テーマから繋がっているんですね。そして「一日一華」がまた素敵なんです。インスタグラムにて公開されていますので、気になる方はこちらもチェックされてみては。

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この展示会についての詳細は下記のゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター)のWEBサイトをご確認ください。

河村啓生AIR成果展『落花帰根/「新潟農園」の夢』(ゆいぽーと)
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展示会は11月13日(土)~23日(火・祝)まで。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、来館の際はルールを守ってご観覧いただき、チューリップをはじめ新潟の花や心を楽しんでいただければと思います。

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